暦の上では春となりました。まだまだ旭ヶ丘は見渡す限り真っ白の雪景色ですが、大雪山系が強くなってきた日差しにキラキラ輝いていました。どうして白い景色なのに、銀世界というのだろうと思っていましたが、もしかしたら、こんな景色をみて銀世界と言ったのかもしれないと勝手に納得しました。
モノクロの世界も素敵ですが、緑が恋しくなった皆様、前回の続き、昨年7月のガーデンの様子を一緒に振り返ってみましょう。
こちらは7月9日に撮影したものです。やっぱりドレスガーデンはパンジー&ビオラが似合いますね。
今年のドレスは一体どうなるのか?たくさんお問い合わせをいただいております。正式に決まり次第、ご案内したいと思います。
さて、森の花園は、
ロニケラ・テルマニアーナの花つきがすごくよかったですね。拾っても拾っても園路には花柄が落ちてしまうほど。。。お花が終わると赤い実をつけるんですが、それがまた葉の上にちょこんとついて可愛らしいです。
実の時期に見たお客様には、「葉っぱの真ん中から実が出てくるみたいで不思議。この花はなんですか?」と聞かれます。
花の泉にあるこのアーチには、ロニケラやつるバラが植栽されています。つるバラはアーチから誘引をほどいて、不織布にくるんだ枝を横に寝かせて越冬させますが、ロニケラはアーチにつるを絡ませたままで大丈夫だから、お手入れも楽ちんですよ。
そして、バラもたくさんの花を咲かせました。
‘ピンク ダブル ノックアウト’
‘ピエール ドゥ ロンサール’
水はけが悪かったり…、育ちが悪かったバラたちですが、植えなおしをしてやっと見ごたえがある状態になったのではないかと思います。一斉に咲くと、とても華やかになります。
冷涼な当地では、7月にバラが花盛りになるのです。
そして、バラとも相性がいいネペタ‘シックスヒルズ ジャイアント’とジギタリス‘サットンズ アプリコット’が咲き始めると、ガーデン内も夏らしくなってきます。
カムイミンタラで、こちらのネペタに囲まれて写真を撮る方もよく見かけます。通るたびに、爽やかな香りに包まれます。
森の迎賓館では、
立派なオオウバユリが咲きました。大きな蕾を見ながら今か今かと待ちわびて、7月15日にやっと咲きました。手前のピンクの花は、キョウガノコです。
種が地面に落ちて、発芽してから約8年かけてやっと花を咲かせます。
花が終わるとたくさんの種を残して、一生を終えるのです。野草は本当に面白いです。
このころ、ヤマアジサイも咲き始めます。まだ小さなヤマアジサイですが、次第に大きな株になってほしいと思います。地味ですが、意外と多くの種類があるので、探してみてください。
ヤナギランも風に揺られて涼しげです。7月8日に開花しました。咲き始めが一番きれいだと思います。繁殖力がとても強いです。一番上まで咲き終わると、フワフワの綿毛の種ができます。
以上、7月のガーデンの様子をお届けしました。続きは、また。
まだまだ寒い日が続きますので、皆様お身体ご自愛ください。