ガーデン入口のコンテナも春から夏へ植え替える7月。
ウエルカムガーデンの低木も4年が経ち、色とりどりの葉色がちょうどよく楽しめるくらいのボリュームが出てきました。低木の間にもクラウンベッチとバーズフット・トレフォイルが勢力を増してびっしりです。2015年のガーデンショーの時には、まだ寂しい感じで、低木の下にはチップを敷いていたくらいでしたから、目覚ましい成長っぷりです。
森の迎賓館の木もれびの森では、メコノプシスが見頃です。こちらでは2品種のメコノプシスを植えています。
澄んだブルーが美しい「メコノプシス・グランディス」と
色の変異が起きやすい「メコノプシス・ベトニキフォリア」。
今年はベトニキフォリアの方がもりもり成長してくれました。それぞれの違いは、葉を見るとわかりやすいです。葉と葉柄の接続部分がなだらかなのがグランディスで、接続部分がはっきりほぼ直角に分かれているのがベトニキフォリアです。(わかりやすい写真もなく、文字での説明が難しいです・・・すみません)
メコノプシスの通路向かいには、オオウバユリが咲いています。
種子が発芽してから花が咲くまでに8年ほどかかるこの植物は、今は町内から少しづつ移植していますが、やがてここのガーデンで開花したその子孫が花開く日がくるのをとても楽しみにしています。
ノリウツギもたくさんの花を咲かせました。ガーデンに来るまでの道中でも自然に咲いているノリウツギですが、緑の中で爽やかな白い花がよく目立ちます。
森の絨毯はキョウガノコがいっぱいで、ピンクの絨毯になっています。キョウガノコもバラ科の植物なので、よーく見ると、5枚の花弁と中心に雌蕊があって、その周りにはたくさんの雄蕊がある小さな小さなお花がたくさんついているのです。フワフワしていてかわいいです。夕日に照らされる姿も素敵です。
7月7日から17日まで開催したイベント「Glm Stay2017」で設置したボタニカルテントやハンモックは写真スポットとしても、人気でした。テントやベンチやハンモックがたくさんあると、森の迎賓館に長くお客様が滞在してくださるのがうれしかったです。
この写真はプロのカメラマンに撮影していただいた写真です。シンボルツリーのダケカンバもしっかり写っていて、涼やかな森の感じが伝わってきて、やっぱりいいですね。
木もれびの森ではクルマユリが目を惹きます。春からユリクビナガハムシという赤い甲虫が大量発生して、葉っぱを食べてしまうので、きちんと花が咲いてくれるか心配しました。ユリしか食べないという偏食家だそうで、見つけ次第捕殺を試みるのですが、捕まえようにも少し触れるとポロっと下に落ちて見失い、なかなか駆除できずにおりました。ついには薬を使わなければダメかも・・と思っていたところ、その前に乾燥気味の土だったため、当ガーデンの宝物「落ち葉堆肥」でマルチングをしてところ、落ち葉に埋もれて上に登って来られなくなったのか、すっかりいなくなってくれました。おかげでこんなにたくさんの花を咲かせることができたのです。
森のリビングにはクルマユリとすごく似ている「リリウム・カナデンセ」が咲きました。クルマユリよりも花びらがツンと尖っています。
森のリビングからこちらのホスタに囲まれた階段を降りると癒しの谷を眺められる森のテラスがあります。
右がどんぐりのなるミズナラで、左が樹形がきれいなシナノキです。
そろそろきれいな夕日が眺められる季節になります。緑に囲まれたテラスでのんびりお過ごしください。
色とりどりのヘメロカリスが咲くと夏、真っ盛りという感じがします。でもここは季節は駆け足で進みます。
ジューンベリー(本当は6月に実がなるのでジューンベリーなんですがここでは少し遅れます)やハスカップやグーズベリー(下)は果実をつける季節です。
秋が少しずつ近づいていることを早くも感じてきます。
オオバタケシマラン(赤い実)は花よりも実の方が目立っています。春に薄紫色の花が咲くシラネアオイの葉はまだ青々と元気ですが種が目立つので、「これ何ですか?」と結構聞かれます。
カラマグロスティス・アクティフロラ‘カール フォース’も穂が出て、風にそよぐ姿は暑い日でも涼し気な演出をしてくれます。いろんな緑がキラキラきれいです。木陰がたくさんあるので、日差しが強い日もここではのんびりしていられます。
暑い都会から少し離れて、大きな空を見上げて緑の中で深呼吸、気持ちいいですよ。ぜひいらしてください。